どうもジジローです^^
今回はMOTU M2をレビューしていきます。
2万円台としては、「ありえないレベルで高音質」と評判のオーディオインターフェースです。
海外でも人気が高く高額転売や品切れを起こす事もあり、僕自身のミスもありますが購入を決めてから手もとに届くまで、半年以上かかりました。(ミスについては後ほどお話します。)
マイクや楽器をPCに接続する為のデバイス。PCでの楽曲制作やゲーム実況配信をする際に必要。
また、取り込んだ音やゲーム音なども高音質に再生出来る。
実際に使ってみて「ノイズが少なく高音質だな」と感じる反面、配信時に戸惑った部分もあるので、その辺についてもレビューしていこうと思います。
MOTU M2 概要
1980年創業のアメリカに本拠を置く、MOTU(Mark of the Unicorn)が販売するオーディオインターフェースです。
特徴
・優れたアナログサウンドを実現するESS Sabre32 Ultra™DACテクノロジー
引用:公式サイト(日本代理店)
・数十万円クラスのオーディオインターフェースで使用されているコンバーターテクノロジーを惜しみなく採用
・120 dBのダイナミックレンジを測定したメイン出力
・-129 dBu EINを実現したクリーンなプリアンプ
・ESSテクノロジーがもたらすヘッドフォン出力
ハイエンドモデルに搭載されるDACが使われててこの価格?!と発売当初から話題だったそう。
バリエーションは、M2(2in 2out)、M4 (4in 4out)の2モデル展開。
(今回レビューするのはM2)
配信に便利なループバック機能も備えていて、Mac/Windowsの両方に対応しています。
デバイス前面のフルカラーLCDディスプレイも一目でレベル確認できて良いですね。
スペック
製品名 | M2 |
---|---|
チャンネル数 | 2in 2out |
入力端子 | XLR/TRSコンボジャック x2 |
出力端子 | バランス 1/4インチ TRS x2 |
MIDI I/O | 1in 1out |
ヘッドホン端子 | 1/4 “TRSステレオフォン x1 |
対応サンプルレート | 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4, 192 kHz |
PC接続 | USB-C |
電源 | USBバスパワー(オンオフ・スイッチ付き) |
サイズ | 19.05(幅) x 10.8(奥行) x 4.5(高さ) cm |
重量 | 610g |
価格※ | 29,727円 |
※2022年10月17日現在 Amazonでの出品価格
MOTU M2
MOTU M4
価格改定について
購入までに時間が掛かった一番大きな理由は、価格改定に気づかなかったから。
Keepa(Amazonで価格推移をグラフ化するアプリ)を使って確認した、最安値が2020年1月頃の23,980円。
この価格を基準にしてしまった為、2022年7月にアナウンスされた価格改定に気づくのが遅れました。
痛恨のミス!!
モデル | 価格改定後の定価 |
---|---|
M2 | 29,900円 |
M4 | 39,900円 |
これから購入を考えている方は、29,900円が定価なので迷わずポチりましょう。
MOTU M2 付属品&外観
パッケージ
蓋の内側にクイックスタートガイドがプリントされてますね。
付属品一覧
・MOTU M2 本体
・USB-Cケーブル
・セーフティガイド類
外観
M2 本体
ブラックで統一されたデザインで、本体上面に大きくロゴが入っています。
ボリュームツマミ類は回すと、程よい重みがあり高級感を感じますね。
中央にフルカラーLCDディスプレイが搭載されていて、入出力レベルを目で見て確認出来ます。
ファンタム電源(48Ⅴ)・ダイレクトモニタリングは各チャンネル毎に個別設定可能です。
・ファンタム電源:コンデンサーマイクを使用する際に必要となる電源
・ダイレクトモニタリング:PCを介さず、接続した楽器やマイクの音声をモニターする機能。
底面両サイドには滑り止めが2か所配置。
フロントパネル
1 x 1/4 “TRSヘッドフォン出力
2 x XLR / TRSコンボ入力
1 xポテンショメーター・モニターvol
1 xポテンショメータ・ヘッドフォンvol
2 xポテンショメーター・マイク/インストゥルメント入力ゲイン
4 xスイッチ・(2)48Vおよび(2)MON
160 x 120ピクセルの入力および出力レベルメーターを備えたフルカラーLCD
ヘッドホン・イヤホンは標準プラグで接続するようになっているので、ステレオミニ→標準変換プラグが必要です。
バックパネル
電源ボタン
1 x ケンジントンロック
1 x MIDI IN
1 x MIDI OUT
1 x USB-C端子(PC接続用)
2 x RCA(アンバランス)アナログ出力(ミラーリング)
2 x 1/4 “TRSライン出力(バランス/DCカップリング)
ケーブル
接続ケーブルはM2との接続がType-C、PC側がType-Aとなっています。
ケーブル長は約1m(実測)。
サイズ感
YAMAHA AG03と並べてみました。
縦置き・横置きの違いはありますが、大きさ的にはAG03より一回り小さいくらい。
MOTU M2 接続について
PCとの接続はケーブル1本なので簡単ですが、ドライバーを公式サイトからインストールする必要があります。
(Macはドライバー不要)
公式サイトはこちら↓
MOTU M2 使ってみた感想
操作がシンプル
操作がとてもシンプルです。
必要最低限のボタン・ツマミしか付いていないので、迷う事がないですね。
「マイク入力を上げるならこのツマミ」「ヘッドホンはこっち」と直感的に操作が出来ます。
見た目がカッコいい
最低限のボタン類が操作しやすく配置されていて、見た目もカッコいいです。
造形美を感じます。
LCDディスプレイがアクセントになっていて、さらに素晴らしい。
音の輪郭がはっきり
出力音質についてはPC直差しと比較。
違いを感じた部分としては、
・中/高音のジャリジャリ感がなくなった
・より音の輪郭がはっきりした
・定位感が良くなった
といった所。
直差しとの比較なので当たり前ですが、純粋に高音質になりました。
僕のバカ耳で感じた事なので、参考程度に。
高~低音まで変に強調されていないので、どの音もバランス良く聴きやすく感じます。
ノイズが少ない
マイクでの入力音質については、YAMAHA AG03と比較。
結果としてMOTU M2の方が、圧倒的にノイズが少なかったです。
小さな音だと分かりにくいですが音量を上げていくと、AG03の音声は「ザーッ」というノイズが聞こえてきます。
M2だとボリュームマックスにして、やっと「ノイズ聞こえるか…な?」といったレベル。
-129dBuのEINは伊達じゃないですね。
・EIN(入力換算雑音)
→ノイズの少なさを表すパラメータの事で、単位はdB(デシベル)。数値が低い方がノイズが少ない。
接続ケーブルが短い
一つ気になったのが、ケーブルの長さ。
実測で約1mしかないので、PCからあんまり遠くに置けません。
僕のレイアウトで言うと、デスク下にPC本体を置いてデスク上にM2を置いてるんですが、結構ケーブルギリギリになってますね。
この辺りはマイクケーブルで調節出来るので、デメリットとまでは言いませんが、個人的には1.5mくらいは欲しい所。
エフェクトなし
配信に特化したオーディオインターフェースという訳ではないので、エコーやリバーブと言ったエフェクトは付いていません。
AG03であればボタンひとつでエフェクトかけれたりするので、不便に感じる方もいるかと。
片耳からしか聞こえない時は…
一発目にM2に接続したマイク音声を聞いた時(OBSで録音した音声)、ヘッドホンの片方からしか声が聞こえませんでした。
YAMAHA AG03の時は気にしてなかったので、少し戸惑いました。
変換アダプタを使えば、物理的に解決出来る様です。
ただ僕はOBSの設定変更だけで解決出来たので、やり方を載せておきます。
めちゃくちゃ簡単なんですが、オーディオプロパティのモノラルにチェックを入れるだけ。
これだけで両耳から聞こえる様になったので、OBSを使っている方は試してみて下さい。
MOTU M2 まとめ
操作が簡単で音質も相当良いので、2万円台でオーディオインターフェースを探している方にはオススメです。
ただエフェクトかけたりとかは出来ないので、「配信でエコーとかガンガンかけて遊びたい!」って方には向かないです。
純粋に音質の向上を狙っているなら是非。
MOTU M2
MOTU M4
今回の記事は以上となります。
最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(__)m